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2023/02/27 21:26

 いよいよ『俺がハマーだ! 日本上陸35周年記念 ギガ爆全部盛りブルーレイBOX』のレストアの詳細に迫るとともに、「Re;Pic」が映像業界に起こす変革と未来を明かす!

――今回「俺がハマーだ!」と「新・俺がハマーだ!」をレストアされたわけですが、元素材は何でしたか?

A氏:デジタルベータカムでした。画質をチェックして、「俺がハマーだ!」と「新・俺がハマーだ!」では画質に結構差があると判断して別々のワークフローで作業しました。

――「旧」と「新」で違う作業をしたということですか?

A氏:はい。「新」の方がグレインノイズ、粒子ノイズが粗く、ノイズ除去の処理を練る必要がありました。あと色も薄くて暗い感じがしましたね。

――レストアにオリジナルの撮影監督などの当事者が関わっていない場合、誰が最終的な正解を決めるんでしょうか?

A氏:こちらから提案させてもらって、クライアントであるフィールドワークスさんとやり取りをさせていただきました。僕自身、この案件が来るまで「俺がハマーだ!」という作品を知らなかったんです。素材が届いて見てみるとすごく面白い。そこで資料としてLDボックスを全巻買って、それを見るためにLDプレーヤーも買いました(笑)。昔ポニーキャニオンから発売されたDVDのサンプルもお借りして、全部を見た上で「こんな感じがいいんじゃないか」という方針を提案させてもらいました。

 フィールドワークスさんからいただいたご意見の中で、一番「あっ!」って思ったのが「アメリカのドラマっぽくしたい」というリクエストでした。

 それを心の隅にいつも置いていました。でも中には全体的に色が薄くて青いエピソードもあって、「この回だけやけに青い」って思われるかもしれないんですけど。ただ第1話は「ティールオレンジ」が強い、全体の色味の指針になるような仕上がりなので、そこから見ていただければと思います。

――もはやレストアというより、生まれ変わったリマスターと言ったほうが良さそうですね。最後に「Re;Pic」の今後の展望について教えてください。

A氏:今回のように、「商品としてリリースするのは画質的にちょっと心苦しい」というケースは各メーカーさんにあると思うので、そういうものをどんどん掘り起こすためにも「Re;Pic」を使っていただきたいですね。

 あと当社では用途に合わせてインターレース素材をプログレッシブ化できるので、別の形での再利用も可能です。インターレースだと、ネット配信等で変な見え方になっちゃったりしますから。

B氏:営業の方から補足させていただくと、アプコンによるHD化に加えてDCPの制作も可能ですから、旧作のリバイバル上映などでもお手伝いできることがあると思っています。

A氏:あと、デジタルレストアも行っております。フィルムについた傷やスキャン時に付着していたゴミ(通称パラゴミ)のレタッチ補正、色の調整などです。

 当社が最近担当した劇場公開作としては、是空さんの『死霊のえじき』でレストアや画質補正で参加しています。あと『ネバーエンディング・ストーリー』や、『ゼイリブ』30周年記念のレストアも行いました。

 今後もそういったアップコンバート、デジタルレストアで、Blu-ray等のパッケージからDCPまでを視野に入れて展開していきたいですね。

(聞き手・構成:村山章)

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